構内普通語
言語の話はしないと宣言したものの、このところ言語ネタの割合が高くなってしまっています。気の向くままに書いていたら自然とそうなります。仕方がありません。今回は大学で話されている言葉についてです。
そもそも大学は周辺とは隔絶した謎空間です。特に教員はどこの者とも知れない根無し草です。しかし学生については、九大ではほとんどが九州 + 山口出身です。福岡県出身者だけで 4 割以上です。閉じています。となれば、特色のある方言が聞けると期待したとして、誰がとがめられるでしょうか。
残念ながら伝統的な方言を構内で耳にすることはまずありません。「良か」のような形容詞のカ語尾、格助詞の「ば」、終助詞の「ばい」、「たい」などは聞いた覚えがありません。唯一、理由の「けん」だけは今でも頻繁に使われているようです。
アクセントはもともと東京式です。学生には完全な共通語のアクセントが浸透してしまっているようです。外から来る営業の人のアクセントは東京のそれとはずれていることが多い気がします。医者は訛りを消す気がさらさらないようで好感が持てます。サンプルサイズ 2 ですが。
写真は大阪の八軒家浜 (2009 年 9 月 19 日撮影)。アヒルです。この頃はまだ元気で、意味もなく京都から大阪まで川沿いに自転車で行ったりしていました。
1年
はやいもので、福岡に移ってから 1 年以上経ちました。良い機会なので当初より感じていた違和感を記してみることにします。こんなことばかり書いていると、しまいに怒られそうですが。
「福岡はすばらしい」という言説を広告等で頻繁に見かけます。定量的な根拠はなく、あくまで印象にすぎませんが。外向けにそれを言うのはわかります。そうではなく、内で確認しあっているようなのです。
そこで出てきた疑問は、「何がそんなに不安なのか」です。かつて神戸で同じような体験をしました。震災の後に「がんばろうや神戸」という標語をそこら中で見かけました。福岡はまるで日常的に震災後をやっているようです。
写真は壱岐市勝本で見かけた案内 (2014 年 9 月 29 日撮影)。英語表記に深い味わいがあります。
Millennials
Pew Research の How Millennial Are You? をやってみました。74 点でした。思った以上に低い点数です。携帯電話不携帯主義が効いているようです。昔からずっとそうなのですが、年をとるとともに、老害の証拠扱いされそうなのが気がかりです。
写真は筥崎宮の参道 (2014 年 9 月 14 日撮影)。縁日で賑わっています。
INTERSECTION
慣れとはおそろしいものです。飼いならされる前に違和感を書き留めておくことが、この日記の目的の一つです。と言いつつ、1年ほど前に気付いたネタです。写真を撮ったので、放置していた草稿を仕上げることにしました。
写真は大学近くの某信号 (2014 年 8 月 30 日撮影)。問題は標識の英語部分です。何のために INTERSECTION を付けたのでしょうか。付けることで何か新情報が得られるのでしょうか。文字が増えて見づらくなるだけだと思うのですが、何か見落としているのでしょうか。
一例だけ写真を撮りましたが、そこら中の標識に INTERSECTION と書かれています。気になって、遠出した時に標識の英語表記を見る習慣ができました。今のところ福岡市内でしか、この形式を確認していません。誰が作っているのでしょうか。なぜ誰も止められなかったのでしょうか。
なお、この写真に関しては、もう一つツッコミどころがあります。一本道に横断歩道があるだけだから、そもそも INTERSECTION ではありません。