人間的
すっかりネタ切れのこの日記ですが、趣向を変えて negative result を載せてみます。
先月のことです。とある文章の中で以下の記述を見つけました。
服部氏のいう「人間的」はかなりネガティブな表現ですね。たしかご子息がその語の解説をしたかとおもいます1。
1 服部旦 (1999)「未公開の有坂秀世氏書簡ほか」『汲古』36: 64-73。
「服部」とは服部四郎のことです。わくわくしながら隣の建物 (文学部東館) で脚注の文献を調べてみました。該当箇所は以下の通りで、「人間的」とは嫉妬心のことでした。
右の文中の「人間的」とは嫉妬心を意味する、と説明した。(中略) 「ドイツ語では『人間性』という語は『嫉妬』という意味も持つから、こうして遠回しに書いておけば構わないだろう」と言っていた。
がっかりです。あの服部四郎ならもっと救いようのない意味を込めていたのではないかと期待したのですが。ドイツ語云々は私の語学力ではわかりません。
写真は水上駅 (2016年12月30日撮影)。