寺町計算言語

計算の話や言語の話もするかも。多少は。※個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

主な停車駅


年末年始の帰省の際、福岡市営地下鉄の案内表示が新しくなっていることに気づきました。表示される案内にどうにも違和感があったので書き記しておくことにします。

問題は「主な停車駅は、X、Y、Zです」という案内です。一瞬、快速でも新設したのかと思いました。次の瞬間に、なぜそう思ったのかという疑問がわきあがってきました。地下鉄には各駅停車しかありません (休日は数本、快速が走っていますが、地下鉄区間は各駅停車です)。

あとづけで理屈を考えると、「停車駅」という表現は停車しない駅の存在を含意しそうです。一応、「主な停車駅」と限定することで、停車するけど案内から省かれている駅の存在を示唆しています。しかし、すべての駅に停車することは示せていません。

まあ、意識下で脳がどんな活動をしているのかはわかりません。単に、この種の表現が優等列車の案内に出現するという記憶から、文脈が整合しないという違和感が引き出されたのではないかと推測します。

写真は採銅所駅の看板 (2014年11月3日撮影)。こう見えて由緒ある地名です。