寺町計算言語

計算の話や言語の話もするかも。多少は。※個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

YANS


久しぶりに日記を書いていたら、長く放置していた草稿を見つけました。仕上がる見込みもないし、そのまま投下します。箇条書きです。

  • 9 月に開催された NLP 若手の会 (YANS)。発表ははじめて。参加は 2 回目。前参加したのは京大開催で近かったから。
  • 会場は三浦海岸。不思議な立地。京急野比まで来た時点で予想以上に地の果てっぽさがあった。会場の三浦海岸はさらにその先。でもリゾート感はない。駅は箕面駅みたいなのを想像していたけど高架駅だった。会場のホテルは住宅街に囲まれた中層マンションにしか見えない。
  • 前泊、後泊なしで当日移動。幸か不幸か福岡空港は便利。
  • 会場にお茶があって良かった。海外の学会に行くとコーヒーばかり。重たい。持続可能な飲み物ではない。その点北京の COLING2010 も良かった。
  • ソーシャルなイベントを開催しまくり。えらい。自分がそういうのが全般的に苦手だから特にそう思う。
  • 何でも全世界に発信する先生が学生からどう見えるかは一度聞いてみたかった。
  • 個人的には、今回の発表の中では、阪大の白川さんN-gram の発表が一番面白かった。
  • 優秀な学生が多すぎて危機感。自分の地位が危うい。出力だけ見ていると、人材輩出装置としての大学はすごい。しかし生存バイアスがある。活躍している人だけを見ても研究室の状態はわからない。彼らの研究室に入る前後の変化を知りたい。
  • 企業にいると誰も相談できる人がいないという愚痴を聞いた。しかし地方大学も変わらない。思いついたアイデアをそのあたりの学生に話してみたところで、何か反応があるわけではない。とはいえ研究時間を確保できるかで、一般企業と大学の違いは大きい。
  • おかげさまで奨励賞というのを貰った。
  • 自分の発表はこれまでとまったく違う話題。自然言語処理業界の中で言語学的な話題に興味がある人は、感覚的には多くて 2 割程度。一方、言語学業界には、計算的取り組みに明確に敵意を示す人がいる。どこで発表するか悩ましい。とりあえず YANS で発表したのは良かったと思う。

写真は壱岐の安国寺 (2014年9月28日撮影)。この寺から盗まれた大般若経が韓国で国宝になっていることで有名ですが、そうした案内は見当たりませんでした。