NLP2015
京大吉田キャンパスで開催された NLP2015 についてのメモ。例によって箇条書きです。
- 久しぶりの京大。立地が良すぎる。離れてみるとよくわかる。
- 京都でホテルに泊まるのは大学受験のとき以来。
- 参加者が 800 人超え。共催の情処から流れ込んだという説あり。この人たちは普段どこで何をしているのだろうか。
- スポンサーがさらに増えた。学生への宣伝としては効率の良い投資ではないか。しかし、もし学会全体として産業界と仲良くする方向に舵を切ってしまうと、つらいことになりそう。
- 法人化のため総会は今回で最後だという。
- 期間中論文の締め切りに追われていた。失敗。ながら仕事なんて効率が悪いだけ。
- チュートリアル。藤波進氏の「言語データベースの制作公開と著作権」。「概要」を読んだだけでは、どう転ぶか未知数だった。蓋を開けてみれば、ぶっちゃけ話が最高だった。細かいところは頭に入っていない。おおまかに全体像を把握しておいて、あとは必要に応じて資料を参照するたぐいの話。なお、司会の略歴紹介によれば、氏はかつて NTT で機械翻訳の研究をしていたという。そういうキャリアもあるのか。
- 前回に引き続きテーマセッションをやった。いろいろ収穫があった。今後どうするかは決めていない。
- 携帯電話を携帯しない同志がまた一人見つかった。勇気づけられる。
- 相手は私を認識しているが、私は相手を認識していない場面が増えた。年をとったということか。
- ポスターがつらい。毎年のことだが。今年の発見は、内向きに折り曲げるポスタースタンドが思いの外使い勝手が悪いこと。そもそもつらいのに、可視範囲が狭まってますますつらい。
- 今年も YANS 懇に参加。そろそろ年じゃないかと言われつつ。ありえない人数。持続可能なのだろうか。
- 面白かった/面白そうな発表
- B2-2: アレキサンダー大王の遠征は再現できるか? (聞いていない)
- E3-4: 日本語 Universal Dependencies の試案 (聞いていない)
- P3-19: 多目的遺伝的アルゴリズムを用いた組合せ最適化による要約生成 (聞いた結果理解していないことがわかったので後で調べ直す)
- E4-3: ZIPの圧縮率を超えた単語エントロピー符合化と意味構造符合化の一体化による言語解析圧縮データの再利用 (聞いていない)
- A6-5: Language independent null subject prediction for statistical machine translation
- あいかわらず問題をうまく分割して解いている
- 対象言語側での post-editing で精度あがるのがちょっと不思議な感じ。parsing までする賢い言語モデルだと思えばよいのだろうか。
- P4:28: 言語モデルを用いた株価の動向を記述するテキスト生成への取組み (テキスト生成は楽しそう)
- P4:29: モンテカルロ木探索を用いた確率文脈自由文法に基づくテキスト生成 (ちょっと意外な応用)
- E7:2 木刈込みに基づく文書要約のためのZDDを用いた動的計画法 (理解していない。系列的ではないテキストの圧縮表現は要約以外にも応用できそう。)
写真は嵐電の御室仁和寺駅 (2009 年 2 月 11 日撮影)。京都に住んでいる間は結局嵐電に乗らずじまいでした。自転車でどこまでも行けるので。