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寺町計算言語

計算の話や言語の話もするかも。多少は。※個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

バルバロイ


東に行って、谷と書いてヤと読む地名を見ると、遠くに来た感じがします。自分の世界の外に出た感覚です。西に来て、原と書いてハルと読む地名を見たときも同じです。ほとんどが「X原」の形で出てきます。連濁して「バル」と読みます。おかげでみんなバルバル言っています。嘘です。一応、原が頭に来る地名もあります。例えば、原田で「ハルダ」と読みます。

「ハル」は興味深い単語です。九州だけでなく、琉球諸方言にもあります。しかも、『沖縄語辞典』を見ると、地名に限らず、普通名詞としても使われています。

系統論の本などを読むと、何の断りもなく「ハラ」と同源のように扱われています。ちゃんと検討した結果としてそうなのでしょうか。他の語でも a ~ u の対応は見られるのでしょうか。

「ハル」のつく地名はもともと広域地名ではなかったようです。前原のように市の名前にまでなるのは珍しいみたいです。中世荘園的な感じがするのですが、誰か文献上の初出とかを調べていないのでしょうか。

写真は交差点の標識 (2013年10月19日撮影)。ローマ字表記に修正のあとがあります。