寺町計算言語

計算の話や言語の話もするかも。多少は。※個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

文化的な生活、あるいはその欠如


京都にいた頃は、春夏秋の古本まつりに行っていました。もちろん欲しい本の割合はごくわずかです。でも、2時間ぐらいかけて全部見てまわれば、大抵は掘り出し物が見つかりました。十数軒もの古本屋が大量の本を陳列しているおかげです。本に対する出費は、新本よりも古本の方が多いはずです。古本が定価より高いことも珍しくありません。仕方ないですね。絶版にする出版社が悪いのです。

そんなわけで、福岡でも古本まつりに行ってみました。第15回西新(にしじん)大古本まつりです。京都並みとは言わないにしても、数段落ちぐらいを期待していました。

結果はというと、全然駄目でした。こじんまりとしていました。フロアの 1/6 ぐらいでした。そもそも参加店が少ないのですが、決定的に駄目なのは、1軒あたりの出品が比較にならないほど少ないことです。係の人に聞いてみたら、これでも福岡では規模が大きいとのことでした。「古本まつり」を名乗っているからには本当なのでしょう。思わず涙が出そうな話です。地方都市の厳しい現実を見せつけられてしまいました。どうやって文化的な生活を営めば良いのでしょうか。

帰り道に木の葉モール橋本 (私の生活圏からかなり外れたショッピングモール) で行われていた古書の小径というイベントものぞいてみました。論外でした。

写真は下鴨神社糺の森。下鴨納涼古本まつりの様子 (2011年8月13日撮影)。