寺町計算言語

計算の話や言語の話もするかも。多少は。※個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません

空気を読む


名古屋で開かれていた IJCNLP 2013 という国際会議に参加していました。次の開催地は北京だそうです。そんな空気の悪いところで開いて誰が得するんでしょうか。

今回は、北京つながりで空気の話です。福岡は京都よりも大陸に近いわけです。それが意味するところは、大陸で汚染された大気の影響がより大きいということです。改めて解説していますが、わりと有名な話のようです。福岡に引っ越すと家族に言ったとき、真っ先に空気の心配をされました。

そういうわけで調べてみました。福岡県環境部が大気の状況を観測して公開しています。データを CSV 形式をダウンロードできたりして、結構頑張っています。九大の所在地「元岡」でも測定しています。

比較対象として京都府大気常時監視システムも見てみます。京大近辺では測定していないようです。一番近いのは「市役所」でしょうか。

両者ともいろんな項目を測定していますが、最近話題の PM2.5 に注目しました。案の定福岡の方が圧倒的に高濃度でした。こんなに明確に差が出るんですね。福岡市の基準によると、「呼吸器系及びアレルギー疾患がある方」に対して「日平均値35μg/m3超過」という条件で行動目安を出しています。10月11日 (金) はこの基準を当てはまってしまっています。私は呼吸器系の疾患はありませんが、大丈夫なんでしょうか?

写真は IJCNLP 2013 会場の名古屋国際会議場 (2013年10月16日撮影)。参加者がつっこめるようにぼけるのも、おもてなしの心でしょうか。国際会議なのに日本語しか書いてませんが。

追記: 兵庫県の観測結果 (神戸を含む瀬戸内ばかり測定している) を見ても、工場地帯を除けば、20μg/m3を超えるのは珍しいみたいです。